肥料の三要素の働きと覚え方を簡単に!チッ素、リン酸、カリの効果をわかりやすく解説

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土作り・肥料について

こんにちは!

30代脱サラ農家の
りょーです。

今日も農業に関する情報を
分かりやすくご紹介していきます。

今回のテーマはというと

肥料の三要素

についてです。

農家を始めて
農作物を育てるにあたり、
絶対に覚える基本中の基本、
それが肥料の三要素。

とは言っても

「肥料の三要素って何?」
「どんな意味があるの?」

という方がほとんどかと思います。

僕も農家になるまでは肥料に
関して全く分かりませんでしたし、
そもそも興味もありませんでした。
(もしかしたら理科でならったかも…)

今、農家であるからこそ、
この三要素が大事なことが
超わかりますが…

今回は農業に興味がある、
または農家に転身を考えてる方に。

肥料の三要素である
チッ素、リン酸、カリについて
それぞれの働きと覚え方を簡単に
まとめてご紹介します。

 

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肥料の三要素って何?

まずはじめに。

肥料の三要素とは何なのか?

というとこれは、冒頭でお伝えした

「チッ素」「リン酸」「カリ」

という成分になります。

植物が生きていく為には全部で
17種類もの「必須要素」が必要ですが、
その数ある要素の中でも特に植物の生育に
重要な役割を持つのが「肥料の三要素」です。

よくホームセンターでガーデニング用、
農業用の肥料袋が販売されてますが、
その肥料袋に英語で

「N」「P」「K」

表記されていることを
見たことはないでしょうか?

実はこれが肥料の三要素でして
それぞれの元素記号の意味は

N=チッ素

P=リン酸

K=カリ

の順で表記されています。

また肥料袋の元素記号の
「N」「P」「K」の横に数字が
表記されていますがその数字は
それぞれの元素の比率を指します。

例えば「N10」「P4」「K4」と
表記されている場合は容量に対し、

チッ素が10%、リン酸が4%、カリウム4%

と入っているという感じですね。

ホームセンターで取り扱っている肥料袋は
一見、どれも同じように見えますが、
肥料の三要素の比率が違ったり、
違う元素だったりするので。

肥料を選ぶ場合は、育てる作物に適した
栄養素を理解した上で肥料を
選ぶようにしましょう。

 

肥料の三要素の働きを簡単に!

肥料の三要素が

「N=チッ素」「P=リン酸」「K=カリ」

であることが分かったとして
これらの元素は一体どんなはたらきを持ち、
植物にどのような効果を与えるのか?
気になるところですよね。

そこでここからは、
肥料の三要素である、
「N=チッ素」「P=リン酸」「K=カリ」
のそれぞれのはたらきと植物に与える
効果を簡単にまとめてご紹介します。

 

チッ素のはたらきと効果

チッ素は主に植物の

葉や茎の成長

を促すはたらきを持っています。

植物の生育初期から後期まで
全盛期に渡り必要な成分であるので
高い頻度で追肥する必要がありますが、
チッ素をやりすぎると茎や葉ばかりが
大きくなり花や実がつきにくくなります。

チッ素を簡単に言ってしまえば
植物の生育(成長)に最も効果をもつのが
チッ素だと覚えておきましょう

【チッ素の簡単なまとめ】

  • 効果→葉や茎を成長させる
  • やりすぎると?→病害虫の抵抗力がなくなる、花、実がつかない
  • 不足すると?→葉や茎の成長が悪くなる

 

リン酸のはたらきと効果

リン酸は主に植物の

開花・結実

を促すはたらきを持っています。

また開花、結実以外に
植物全体の生育、枝分かれ、
根の伸長などを促す働きもあります。

育てる作物が花や果樹の場合は、
特にリン酸がたくさん必要になりますので
生育期から花期までに与えると効果的です。

リン酸を簡単に言ってしまえば
植物の開花や実をつける為に
最も効果をもつのがリン酸だと
覚えておきましょう。

【リン酸の簡単なまとめ】

  • 効果→開花や結実を促す、葉、茎、根の成長促進
  • やりすぎると?→土壌病害が起きやすい
  • 不足すると?→花、実がつかない

 

カリのはたらきと効果

カリは主に植物の

根や茎を丈夫にする

を促すはたらきをもっています。

カリは植物体内の
新陳代謝(光合成)を促し、
根の発達を良くするだけでなく
病害の被害を防止します。

植物でいえば
根を食べる野菜(じゃがいも大根)、
種を食べる豆類は特にカリの
栄養素が必要になります。

カリを簡単に言ってしまえば
植物の根の生育を促進し丈夫にするのに
最も効果をもつのがカリだと
覚えておきましょう。

【カリの簡単なまとめ】

  • 効果→根の発育を促す
  • やりすぎると?→その他の栄養分の吸収妨害
  • 不足すると?→病害中の被害、根腐れ

 

肥料の三要素の覚え方を簡単に

肥料の三要素である
「N=チッ素」「P=リン酸」「K=カリ」

そして肥料の三要素がもつ、
それぞれの効果とはたらき。

いろいろと覚えることが
たくさんあって覚えにくいですが、
実は肥料の三要素のそれぞれの

  1. 名前
  2. はたらき(効果)

を簡単に覚えることができる
覚え方があります。

それが

チッ素=(チ)「葉(ば)」
リン酸=(リ)「果・花(か)」
カリウム=(カ)「根(ね)」

です。

横に並べると「ちりかばかね」ですね。

ちりか、馬鹿ね!と覚えてもOKです。

「ふざけてるのか?」と
聞こえてきそうですが、
全然ふざけていはいません。

ようは元素の名前とそれぞれの効果が
紐づけばいいので1番、覚えやすい
覚え方かなとと思います。

テストや受験とかでも出てくると
思うので参考にしてもらえたらな
と思います。

ちなみに
肥料の三要素の
元素記号の覚え方は
「N」「P」「K」に
あて文字して覚えると楽です。

例えば

N→ねちねチッ素

P→ピリピリン酸

K→カリカリ

あくまで参考までに。

 

まとめ

 

肥料の三要素の働きと覚え方について
まとめてみましたがいかがでしたか。

美味しい農作物、
綺麗な観葉植物を育てる上で
大事な肥料の三要素。

家庭菜園でも農業でも
この肥料の三要素を覚えれば、
今植物に何が必要なのか?
が見えてきます。

今、これから植物を上手に
育てる為にもこの3つの要素は
必ず覚えておきましょう!

今回の肥料の三要素の働きと
覚え方について簡単にまとめると

・三要素はチッ素、リン酸、カリウム
・チッ素は葉や茎の成長させる
・リン酸は花や実を付ける
・カリは根を丈夫にする
・覚え方はちりかばかね

になります。

農業に関する疑問やお悩み、
その他ご質問・コメント等が
ありましたらお気軽に下記よりご連絡ください。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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